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里山をもっと楽しむために

近年、人と自然を結ぶ場として里山の役割が見直され、健康食への関心も高まる中で、山菜や伝統的な薬草(和ハーブ)などが再評価されています。 一方、毒草の誤食や観光客が私有地とは気付かず山菜を採っていってしまうケース、根こそぎ乱獲してしまうことから地域住民とのトラブルも発生するなどの問題が発生しています。
≪山菜の里いび≫では「誰でも山菜を気軽に採れる場所を提供したい」「田舎と都市住民共同の畑がほしい」という思いから、 耕作放棄地を都市住民の方々と協働で再生する取り組みを行っています。
このページでは、里山をもっと楽しむために、基本的なことをお伝えしたいと思います。

山菜採りや、山歩きのマナーやルールといっても、それほど特殊な約束事があるわけではなく、多くは日常の生活のマナーと変わりありません。 大切なことは人や自然に迷惑や不快な思いをさせないことではないでしょうか?

山の植物は自然のものだから、みんなのものだよ!採ってはダメなの?

山菜の生育する原野・森林にはそれぞれ所有者や管理人がいて、管理・経営をされています。そこに育つ山菜もまた、 その所有者の財産であることをご理解ください。標示板に「入山禁止」「山菜採り禁止」などありましたら入ってはダメです。 標示板を確認し地元の人を通じて、入山や山菜採りが可能か確認してください。
また、私有地だとは気付かず山菜採りをしていて所有者の方を見かけたら、挨拶を忘れずに声をかけてください。 所有者の方もきっと理解してくれることと思います。決してトラブルのないよう心がけてください。

法律による規制はあるの?

自然公園法の「特別保護地域」での採取「利用調整区」への立ち入りは禁止されています。
森林法の「保安林」での採取も禁止されています。また、山林、原野の所有者が栽培している山菜などを採取した場合は窃盗罪になりますのでご注意ください。

山菜採りの上手な楽しみ方を教えてください!

山菜採りは、本や図鑑を持ち歩き知識の豊富な人と同行するのをお勧めします。 その場で採り方・食べ方などの指導を受けると楽しみも増してくるはずです!しかし、植物は環境によって発生、成長、開花、 結実など生態や形態が異なる場合がありますので、よく似た有毒植物には気を付けてください。やはり、初めは知識・経験豊富な方に現場で教えて頂くことが安心で上手な楽しみ方といえるでしょう。

知人に山菜知識の豊富な方がいないのでどうしたらよいですか?

山菜の里いびが毎年行う「山菜まつり」に参加してください。知識豊富な会員メンバーが、採り方や、食べ方、特徴などお伝えします。 また、当会には全国でも少ない「山菜アドバイザー」資格をもったメンバーもいますのでご相談ください。

山菜の採り方について教えてください

ワラビゼンマイなどは手で折れる大きなものを採りましょう。あまり小さいものは採らずに残しましょう。 フキウドなどは引き抜くと根を痛めますので、刃物で切り取ります。ノビルアサツキなど鱗茎を採る場合は、スコップなどを用い、 全部採らずに小さい玉などは土に返しましょう。タラノキコシアブラなど木の芽は、一番芽だけ採って、他の芽は来年のために残しましょう。 また、手が届かないからといって、茎や枝からバサリ!というのは良くありません。また来年もよろしくね!という気持ちが大切です。

間違えやすい、有毒植物と山菜を教えてください

まず、名前の解らない・図鑑で確認できないような山菜は採らないように心掛けてください。 ニリンソウとヤマトリカブト(有毒)、オオバギボウシとバイケソウ(有毒)などは姿がよく似ているので、 間違えて食べてしまう事故が報告されています。迷ったら採らない、絶対食べないようにしましょう。
詳しくは日本特用林産振興会「まちがえやすい毒草」をご覧ください。

参考文献:山菜食文化と採取のルール・マナー/日本特用林産振興会

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